洋型墓石・デザイン墓石

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開放的なイメージが人気の洋型墓石

寺院などでポピュラーなスタイルである和型墓石に対して、大都市で人気が出ているのが洋型墓石です。
和型墓石が縦長で背が高いの対して、洋型墓石は横長で背が低いという特徴があります。
アメリカやヨーロッパの墓地では、長方形の墓石を横にしたものを地面に配置するというスタイルが一般的ですが、これに香炉などの日本的な墓石のスタイルを足したものが、日本では一般的な洋型墓石となっています。

洋型墓石は、背が低いため土地が広く見えるようになり、より開放的な印象を与えるのが特徴です。
仏教や神道スタイルのように、戒名などで墓石のスペースが取られてしまうことがないので、墓石に自分の好きな言葉を彫り込んだりして、自分の好みに合わせられるというのも大きな魅力となっています。
こうしたことから、都市部では和型墓石と同じくらい洋型墓石の需要が高まっています。

アート的な感覚も強いデザイン墓石

洋型墓石は、和型墓石に比べると自由なスタイルとなっているとはいえ、ある程度の定まった形というものがあります。
しかし、最近では完全に故人の好きなように墓石をデザインするスタイルが広まっています。
大きさや形、石の種類に縛りはなく、加工会社に自分の好きなデザインを発注して作るのです。

そのスタイルは様々で、故人の好きだった趣味、たとえばサッカーボールや本などを模した墓石が作られることもあります。
また、墓石のデザイナーが設計した、スマートで現代建築のような美しい造形を持ったものもあります。
中には、アートの領域にまで達した素晴らしいデザインを持つものもあって、その形や材質などは千差万別です。

形にこだわることができるのもデザイン墓石の良さですが、墓石の形にではなく、そこに刻み込む言葉に重点を置くケースもあります。
墓石はシンプルな板状にして、そこに自分が好きな本や映画などの言葉を刻んで、自分の考えを墓石に残すこともあるのです。
デザイン墓石は文字通り、制約のないフリーなスタイルですので、もし何らかの希望があるのであれば、こうした形を採ることもできるでしょう。

墓地とのバランスを考えることも大事

墓石をどのようにするかということも大事ですが、同時にどの墓地に建てるかということも考えましょう。
もし菩提寺が決まっているのであれば、事前に相談する必要があります。
寺院では和型墓石に限定しているところもありますし、当然他の宗教、宗派の要素が入っている墓石を断っているケースもあります。

また、宗教に関係のない民営墓地であったとしても、墓地それぞれの雰囲気というものがありますので、その環境になじまない墓石を作ると周りから浮いてしまうこともあります。
墓地と墓石のバランスを考えることが大切です。