墓所装飾品

no image画像

お供えなどをするための墓所装飾品

墓石にはいろいろなパーツが存在していて、単にメインの墓石だけでなく、それぞれに意味と実用性があります。
特に和型墓石の場合は、お墓に供え物をしたり、それぞれのパーツに宗教的な意味を持たせたりしていますので、より数が多くいろいろなものがあります。
ものによっては、特に重要なものではないので個人の自由で設置するかしないかを決めることができますが、中には供養に欠かせないものもあります。

たとえば、お供えなどをするための墓所装飾品が和型墓石にはいくつもあります。
その一つが香炉です。
仏教の考えでは故人に香を焚くというのはとても重要なものですので、和型墓石には必ず前方に香炉が設置されています。
この香炉のスタイルもかなりいろいろなものがありますので、細部にこだわりたい人は、それぞれのデザインを比較してみると良いでしょう。

また、花台や塔婆立ても和型墓石には欠かせません。
塔婆とは、墓石の脇もしくは後方に立てかける木の長細い板のことで、戒名などを記します。
これは石造りもありますが、実用性を考えてステンレス製も多く見られます。

いろいろな装飾品

香炉や塔婆立ての他には墓誌が設けられている墓が多く見られます。
この墓誌は、故人の記録を残すためのもので、名前や生年月日、没年などを記載するためのものです。
墓石と同じ材料の石で作られることが多く、ここに刻み込んでいくことで、故人の情報をずっと残すことができます。

和型墓石の場合は、家族が同じ墓に埋葬されるケースが多いので、墓石は大きめのものがよく見られ、埋葬者が増えるたびにそこに新たな情報が刻まれていくことになります。
洋型墓石の場合は、墓石そのものにいろいろな情報を書き込むことが多いので、この墓誌はあまり付属していないものです。
和型墓石ならではの装飾品と言えるでしょう。

他にも和型墓石には、灯篭が設定されることがあります。
仏の供養のために設置されるもので、大きさやデザインにかなりの種類があります。
墓地の広さにもよりますので、どんな灯篭を設置するか全体的なバランスを見ながら決めるようにしましょう。

見た目のイメージを変える墓所装飾品

墓所装飾品は宗教的な意味合いを持っていたり、実用性にかなったものが多いですが、中には見た目の良さを引きたてるものもあります。
たとえば、つくばいや物置台が挙げられます。

元々、つくばいは手を清めるための鉢、物置台は小物を置くためのものですが、現在ではたいていデザイン的な意味合いが強くなっています。
そのため、形や石の柄などにこだわりを持つ人も多くなっていて、様々なものが作られています。
墓石の印象を良くするのに役立つ装飾品ですので、じっくりと考えてみましょう。