音楽葬とは?

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故人の遺志と好みを反映した自由葬の一種 音楽葬

葬儀の在り方が多様化している現代では、たくさんのスタイルが採られるようになっています。
その中でも、故人の遺志や好みを反映した自由葬を営むケースが多くなっています。
自由葬には決まった形はありませんので、それぞれの場合でかなり異なった形式が採られます。

その中でも全体的に多いのが音楽葬です。
音楽葬とは、この呼び方からも分かるように、故人が好きだったアーティストや楽曲、音楽のスタイルなどをメインテーマとした葬儀です。

葬儀の間中ずっと故人が良く聞いていた音楽をかけたり、バンドなどを呼んで会場で演奏したりするのが多く見られます。
故人の好みがかなり強く反映される葬儀の形ですので、事前に遺言の形で、どのように葬儀を行うかを伝えていたり、すでに生前に葬儀会社に依頼を済ませていたりすることが多くなります。
ご遺族だけではなかなかこうした形の葬儀を実行するのは難しいので、この分野での実績がある葬儀会社にサポートをお願いした方がスムーズに営むことができます。

音楽を流すだけではまとまらない音楽葬

音楽葬を行うにあたっては、単に故人の好きだった音楽をかけていれば良いということにはなりません。
会場の設営の仕方もそれに合わせて変える必要があります。
たとえば、故人が収集していたCDやレコードなどを陳列したり、アーティストにまつわるグッズを並べたりすることができます。

さらに、音楽に合わせたムービーを作って会場で流したり、遺影と共に音楽好きの人生を振り返れるような写真を見つけて飾ったり、ということもなされます。
音楽がメインとなりますので、当然音響装置の準備も必要で、会場に備えられている一般的な装置だけでは不十分なこともあります。

もし、バンドを呼んで生演奏をするのであれば、そのための機材やステージの準備、電源の確保など様々な作業が事前に必要となります。
こうした準備はかなりの手間がかかりますので、音楽葬の実績がある葬儀会社に依頼するのがベストです。
また、規模によっては準備に時間がかかることもありますので、葬儀の日程をしっかりと詰めておくことも肝心です。

事前にしっかりと音楽葬であることを周知しておく

葬儀にはいろいろな形があるものの、世間一般ではそれほど音楽葬に参列したという人が多いわけではありません。
そのため、音楽葬という形で葬儀を営むということ、どのような手順で葬儀が行われているかなどを事前に参列者に伝えておくのは親切です。

もし、何も知らずに来て斎場で音楽葬だということが分かると困惑してしまう方もいますので、事前の連絡はとても大事です。
また、香典や焼香の有無なども含めて、通常の葬儀と異なることがあればそれも伝えておくと良いでしょう。