これから始める家庭菜園

トマトと大葉

趣味としてだけではもったいない家庭菜園

もし自分が定年などで仕事を現役からリタイヤしたら何をしたい?といった質問をすると、かなりの確率で返ってくるのが「庭いじり」「家庭菜園」といった回答です。

一戸建てで生活をされている人の場合には庭先にちょっとしたスペースがあることでしょうし、また仮にマンションなどで生活をしていても区画ごとにレンタルができる農園も多く見かけるようになりました。

実際高齢者で家庭菜園やガーデニングを趣味にされている人というのはかなり多いようで、中にはプロはだしの素晴らしい野菜や花を育てているということもあるようです。

退職者や高齢者にガーデニングが人気となっている理由としては、健康維持のための運動になるということと、何かを育てるということが楽しいということが挙げられています。

また手をかけることで大きな成果物を残すことができるため、他の趣味よりも達成感が高いということもあるようです。

それまで全く土いじりを経験したことがなかった人であっても、定年後から習い始めてかなりレベルを高めることができたという例もあるので、最初は簡単なものからでも挑戦をしてみることをおすすめします。

できあがった野菜などは販売できる

ガーデニングの中でも特に高齢者に人気があるのが家庭菜園です。

家庭菜園では自宅もしくは近くの農園を使って野菜を育てるわけですが、毎日丁寧に世話をしていくことで収穫期になるとかなりの数のものがとれるようになります。

広いスペースを使って植物を育てていると、収穫期には一人では到底食べきれないような量がとれることもあります。

そうした場合には家族や近所の人に配ったりしながら処理していきますが、あまりにも数が多いとどうしてもいくつかは廃棄をしてしまうということにもなります。

そこでただ廃棄するよりはということで最近増えてきているのが、「野菜のフリーマーケット」というスペースを使った方法です。

野菜位のフリーマーケットは無人販売などで自由に欲しい人がお金を入れて持っていくというものもあれば、販売員の人にお願いをして利益のうちいくらかを受け取るといったものまでさまざまです。

より多く収穫ができるということならネットをつかって自分で販売をしていくという方法もあります。

近年では無農薬野菜や有機野菜を希望して購入する人も多いので、そうしたところを売りにすることで定期的な顧客を得ることも十分に可能です。

高齢者向けのガーデニンググッズを使う

そこまで本格的でなくても、初心者ならまずはやりやすい方法から始めてみるとよいでしょう。

最近では庭先やベランダのような小さなスペースでも簡単にガーデニングができるようなグッズも多く販売されています。

「バリアフリー菜園」と言われる方法で、例えば土に触れるためにいちいち立ったり座ったりすることがないように腰の高さの花壇を作ったり、処理がしやすい用具を使ったりといった方法です。

高齢者向けのグッズコーナーをもうけているホームセンターなどもあるのでそうしたところで準備を整えてみてください。