歌舞伎を通して日本の文化にふれる

風車

リタイヤ後にこそ深めたい教養

現在では歌舞伎座自体が少なくなってきていることもあり、なかなか気軽に「歌舞伎でも見に行こうかな」というふうにはいきませんね。

ですが歌舞伎は日本に古くから存在する伝統芸能であり、知れば知るほどその深みを感じることができます。

定年後の趣味の一つとして何かの勉強をすることを選ぶ人も多いわけですが、その時には古典文学の学習や歌舞伎のような伝統文化について調べるといったことが人気です。

都内や関西都市部の人ならちょっと出かければ歌舞伎を見ることができますので、まずは一度本物の歌舞伎座に足を運びそこでの様子を見てみることをおすすめします。

何回かみているうちにだんだんと座でのきまりごとや演者さんそれぞれの個性もわかってくるのでより楽しく見ることができるようになってきます。

習い事としての歌舞伎

いくつかの演目を見て歌舞伎がわかってきたら、次におすすめをしたいのが習い事として歌舞伎に接してみるという方法です。

現在では「シニア歌舞伎塾」として高齢者向けの歌舞伎講座が開講されています。

これは実際にプロとして舞台に立たれている役者さんたちが講師になり、所属する人たちから特に人気の高い演目をそれぞれ演じるための指導をしていきます。

歌舞伎は本来全て男性の役者さんによって行うものですが、こうした高齢者向けの塾では女性であっても希望することで役柄を演じることができます。

人気の高い演目としては「白波五人男」や「奥州安達原」などといったあまり歌舞伎に詳しくない人でもストーリーがわかるものが選ばれますので、それほど歌舞伎に詳しくないという人でも楽しく学びながら参加をしていくことができます。

最終的に発表会をすることもあり、人に見せるということを目標にすることでより芸について深く学んでいくことができるでしょう。

歌舞伎座で進むバリアフリー化

それともう一つ歌舞伎界の動きとして紹介しておきたいのが、歌舞伎座内におけるバリアフリー化です。

歌舞伎座は古い建物が多いため、どうしても木造建築にありがちな段差やわかりにくい構造をしていたりしました。

そこで有名な歌舞伎座などではそうした通ってくる人たちの不便を取り除くために、内装を大幅に改築をしたりして高齢者でも利用しやすい環境を作るようにしています。

わかりやすい誘導をしたり、演目を見ながらそれがどういった意味であるかといった解説を受けたりすることができる機器をレンタルできたりといった非常に手厚いサービスも見られています。

これまで全く歌舞伎に興味がなかったという人も一度会場で観覧することで一気にとりこになることもありますので、まずは気楽に足を運んでみてください。